20周年に「江戸写し絵」の道具を運んだ件

久々の投稿になります。
先日「江戸写し絵」の道具などを一式引っ越し致しました。
引っ越しと言いましても倉庫を移動しただけなのでありますが、この度改めて見てみますと結構な量がありました。
この際、「断捨離(だんしゃり)」と意気込んでおりましたが、一つ一つに思いでがあり、結局全てを移動する事に。

木製の風呂は合わせて10台もありましたので、意外と場所をとります。
種板(スライド部分)は持ち主の方からお借りしている物もありますので、別の場所でしっかりと保存。
その他、スクリーンや部品など、多々あり、今までの公演の歴史を振り返る良い機会となりました。

そうそう。現代影絵プロジェクトは、今年で考案してから20年目を迎えます
私も大分年をとりました。
お世話になりました先生の中には既に他界しておられる方もいらっしゃいます。
写し絵を行っていた大手劇団も現在は無くなってしまったようです。※はっきりした事は分かりません
現代影絵も写し絵を公演する集団の中では、古参の部類に入りました。
始めた順番だけ見れば、営業を辞めた大手劇団を除くと2番手になりますでしょうか。
私の知っている限り復元複製の観点から見ると、経験を持っているのは現代影絵とごく少数の方だけになったのではないでしょうか。

20年はとても長い年月だなとシミジミ感じました。
気が付くと周りの景色も変わっているし、あったもの、居た人も変わってしまいます。
15年ぐらい前に、子供の頃写し絵を見たと言ってくれたおばあちゃんも、当時既に高齢でしたので今はいらっしゃらないかもしれません。
そして技術や文化などもどんどん変わっていくでしょう。
写し絵は更に古い物となって行くのは間違えありません。

一番変わったと言えば世の中の仕組みでしょうか。
この度の「コロナウィルス」は、世界の仕組みをガラリと変えてしまい、いままで常識だった事は常識では無くなってしまった。
リモート面接、リモート営業、など、今までは人と人とが合って話すのが当たり前だった事が、逆になってしまったのだから驚きでした。

その中でも特に目を見張ったのはテクノロジーの進歩でした。
コロナウィルス用のワクチンがやっと流通し始めましたが、ワクチンが出来るまでの速さは目を見張りましたよね。
こんなにも早く出来るのか!
多分こう言った方は少なくないはずです。私もテレビに向かって言ってました(笑。

このウィルスが流行った事により、世界のデジタル技術開発力が劇的に早まったと聞きました。
特にAIなどは各国力をいれており、今では日本は色々な面において順位が下になり競争力を失っています。
周辺の国々と比べても成長率は下。
少しまずい状況です。

日本はだいぶ貧乏な国になってきているとの事で、確かに人々の生活は大分苦しくなっているような気がします。
日本のトップは何をしているのでしょうか。
テレビでは毎日、議員や幹部の接待騒ぎ、飲み歩きなどスキャンダルが絶えません。
皆の見本にならなければならない人達が堕落してます。

お店への補助給付金もおそまつな物でした。
国民への給付金は1回目は良い感じでしたが、不正受給した人がいたからと言って2回目は皆無ですし、事業者への給付は更に厳しい理屈をつける。
不正をした人を念頭に考えるのではなく、本当に助かった人がいた事を考えるべきです。
史上最大の予算を付けたと言っていますが、用意するのと、実際に配ったかは全然違います。
実際に配った金額を発表するべきです。
事業者への給付は、前年度の売り上げが基本50%を下回った会社のみ。
政治家は50%さがったら店は潰れると言う現実を分からないようですね。
アメリカが3回目の給付金を決める中、日本は何を考えてるのでしょうか。

この度のコロナ騒ぎで分かった事は、日本はそこまで良い国ではなかった事です。本当に先進国なのかと思いましたね。
韓国の検査体制の速さは目を見張る物がありました。
日本は一番遅かったのではないでしょうか。

テクノロジーが発達しても、人の心は中々発達できないと言う事なのだと思います。
人とのコミニュケーションが取れない今、どんな方法で人との触れ合いをしていけば良いのでしょうか。

写し絵はコミニュケーションを図れる場となっていました。
世の中のイベントが早く昔のように出来るようになると良いですね。

途中から話しが逸れてしまいましたが、写し絵の道具の移動で色々思った事を書かせて頂きました。

これからも宜しくお願い致します。