早いものでもうすぐ今年も終わりに近づいております。
一年があっと言うまで中々決めた事や目標が達成できませんね。
ニュースでもお伝えしましたが、いつもお世話になっております説経節の家元 若松若太夫 師の公演が近くにあります。竹間沢車人形との公演ですので楽しい一時を過ごせると思います。詳しくはニュースからお願いします。
ここ一年の映像や影絵がらみの話題を調べると、デジタルの世界では映像文化が発達してきているように見えます。
例えば動画です。十年前では考えられなかった事ですが、若い人たちは辞書代わりに動画を検索するようになっています。
例えば、オモチャを買う前に動画で同じオモチャのレビューを見たり、旅行先の映像を見たり、今話題のニュースを見たりと様々です。
私も良く使うのですが非常に便利ですね。
文章は自分で読み進めないと情報は入って来ませんが、映像だと強制的に情報が流れますので放っておいても目と耳から情報が入って来ます。本当に便利です。
江戸時代で言うと、、、お決まりと思われるかもしれませんが、やはり我々が行っている写し絵です。
映像で見せて、説経節や落語で語る。
あれ?
今の動画文化とかわらないじゃないかな?
そう考えれば江戸時代の人たちからみれば映像の文化は影響力があり、カルチャーショックだったに違いありません。
当時は字が読めない人も居たと思うので、活気的だったのではないでしょうか。
そして何より、健常者も、目の不自由な人も一緒になって楽しめる文化だったと思います。
そして時々思う事は、
今の動画の文化はどうなのか。
映像と音声両方を認識できないと楽しめないのか、音声だけでも楽しめるのか気になる所です。
先日気になって動画を調べてみると、絵本の読み聞かせや、ニュース、都市伝説など、映像を見なくても楽しめる映像が沢山存在する事が分かりました。良い事ですね。
再現できるかわかりませんが、これからはバーチャルな世界が普及してくると思いますので、目や耳が不自由な方も認識できるような映像文化が出来上がれば凄いなと思います。
そんな日も近いかも知れません。
それが日常普通に利用できるようになれば、皆で様々な体験を共有できるようになるかもしれません。
インターネットは個々が直接出会う事はありませんが、映像文化のバーチャルな体験を通して、もっと人と人がコミュニケーションの取れる時代が来ると良いですね。
写し絵と語りで人々はコミュニケーションをとっていました。これは最終形態のような気がします。
動画ではオフ会というリアルなイベントも開催されているようですが、様々な人たちとのコミュニケーションを取れるかと言うとまだ最終形態にはなっていないようです。
これからが非常に楽しみです。
そのうち昔の映像文化も見直されると良いですね。