久々の更新になりました。
最近は地域の民話や昔話の研究をしていた為、一時写し絵の復元はお休みしている。今年は深川で楽笑会の方々とご一緒させていただいたのが最後の出番になった。とても楽しい思い出になりました。
プロジェクトにとって来年も飛躍ある良い年でありますように。。。
来年は写し絵の復元作業に没頭した2008年とは少し体制を変え、写し絵と平行して行っていた動く絵本の方にも少し力を注ぎたいと考えている。
と言うのも子供から大人まで楽しめる事を前提に写し絵も落語などで演じられる楽しく分かりやすい演目を用意し演じていたが、来年は少々難しい説経節との共演を考えているからだ。
これは大人向きで少々子供には難しいので、あえて子供向きの動く絵本に力を入れ、大人、子供と分けて演じてみようと思ったからだ。しかしそれだけだと大人が楽しめなくなるような気もするので「地域の民話」を研究する事になった。
ここ最近の考えを簡単に報告したが、実はここまで来るまでに色々と不思議な出会いがあった。2008年は私にとって色々と思い出深い年となったが、中には不思議な運命的な出会いと言うのもあった。折角なので少しお話させて頂こうと思う。
以前ここで記載したと思うが、ご協力頂いた先生から説経節を行っている方が居る事をお聞きした。調べた所ひょんな事からいつも仕事でお世話になっている方だと知る事になった。
だが説経節で行える演目が出来上がっていなかったのと、写し絵の絵を提供して頂いた方との約束で他団体には公表しないつもりでいたので、特にお話しをさせて頂く事を控えていた。
しかし不思議な出会いは突然とやってきた。
少し前から地域の民話や言い伝えについて古書を読み調べていた。
調べている内にある施設に多くの書物が保管されている事を知り、私には敷居が高かったが思い切って立ち寄らせて頂いた。
そして幸運にも大量の書物から誰も知らないような文献が載っている本を探し当てる事が出来た。
だが訪れる時間が遅かった為、その日は詳しく見る事が出来ないまま帰る事になった。
そして2週間後、再び訪れ前回読破出来なかった書籍を探した。
だが、いくら探しても見つからないのだ。何時間さがしただろうか。それでも見つからない。閉館の時刻も迫っている。
これは私一人では駄目だと悟り、係の方へ応援をお願いした。だかやはり見つからない。一度記憶が曖昧になってしまうともう見つからない。そうしていると係の方に「詳しい担当かあと1時間ぐらいで戻るのですがお待ちになりますか」と訪ねられたので「是非」と答える。
ただ待つのも勿体ないので説経節の資料を見る事にした。そうしている内に1時間はあっと言う間に過ぎ、まもなくして担当の方がお帰りになられた。
先にお世話になった係の方から話しが伝わったらしく、すぐに本題に入って頂けた。そして私が説経節の資料を見ていた事から担当の方に説経節の資料を探しているのか聞かれ、その後に「今私も説経節の舞台を行ってきた後なんです」と付け加えられた。
それで私も興味がある言葉で出てきたので、すかさず写し絵の上演を行っている事とその資料探しに来た事を告げた。
そうすると担当の方は「知り合いにその手の事に詳しい人がいますので連絡してみます」との事。
そしてお話している内に、以前あえてお声をお掛けしなかった説経節の先生だと知る事になりました。
一度あきらめたのに、再び線がつながった気がした。そして言い方は臭いが運命的な出会いを感じずにはいられなかった。
後日初対面となった。(仕事では良くお会いしていた(笑)
お互いの第一声は「全然気がつかなかったよ」でありました。。。
2008年。良い年でありました。
皆様来年もどうぞ宜しくお願い致します。