この間写し絵に詳しい先生とお話する機会を得た。橋渡しをして頂いた方に深く感謝致します。
約束でお名前、写し絵に関するお聞きした話しなど諸々な情報は他の方には語ってはいけないとの約束をしましたので、ここでは深く掘り下げて話しをする事は控えようと思う。
しかしながら1つだけ差し支えの無い程度でお話しをさせて頂こうと思う。
先生との会話の中で、実に驚くと同時に嬉しいニュースがあった。
前にもお話ししているが、写し絵と言うのは説経節や浄瑠璃といったような三味線と歌に合わせ物語を進めて行く。
今は三味線と歌を行う人は別々に存在しているが、昔は弾き語りを出来る人が多数存在していたらしい。今では本当に少なくなってしまって貴重な存在となってしまった。
私も以前から色々と弾き語りが出来る方をピックアップしていたのだが、今回先生とお話しする事により身近に居た事がわかった。
驚く事に、いつも仕事でお世話になって年中会っているいる方だった。
本当に世の中は狭い物だ。まさか自分の近くに居るとはしらずに遠くの人達を探していたので、今回の事は現代影絵プロジェクトにとって大変プラスになった。灯台下暗しとは良く言った物だ。
これからは自分の回りも良く観察し、調べて行こうと改めて思った。
せっかくなので写し絵の復元作業の報告を少しさせて頂こうと思う。
今回は一つのストーリーをすべて復元しようと頑張っている。絵はとても上手な物なのだが、現物の種板が良く使われた物なのか色剥げがかなりあった。今はコピーの復元作業から入っている。
消えて無くなった部分も沢山あるので、色の痕跡を拾い出し、そこに色付けをして新品同様に作り直している。本当に気の遠くなる作業だと改めて思う。
この夏に完成させて皆様へお披露目できればと考えている。